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クレハ環境の技術

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東日本大震災など有事の際に緊急対応

概要

災害廃棄物プロジェクト

近年、台風や地震などの大規模自然災害で地域住民の家財が損壊し、大量の災害廃棄物が発生しています。こういった災害廃棄物は廃棄物処理法で一般廃棄物に区分され、市町村などの責任で処理しなければなりません。 ただ、大量に発生した多様な廃棄物を適正に処理しなければならないという点からすると、自治体単独で管理するのは困難です。クレハ環境ではこの状況に対し、福島県産業資源循環協会の1加盟社として対応。 協会と県とで結ぶ協定に基づき、地震や大規模災害時の災害廃棄物処理に協力しています。

  • クレハ環境の社会的役割

    クレハ環境では2011年の東日本大震災以降、協会と県の協定に基づいていわき市の災害廃棄物処理に協力してきました。有事の際には、市から市内の廃棄物に関わる各団体事務局に待機連絡が入ります。市が廃棄物の発生状況をまとめた後、協会や他の団体に情報を共有。クレハ環境では市が指定した場所に仮置き場を開設し、 加盟各社をマネジメントして重機や人員の手配を行います。基本はいわき市にのみ対応しますが、市や協会に依頼された場合などは他の自治体に関わる可能性もあります。

私たちが紹介します

  • 環境修復部環境修復課
    副部長

    M・R

  • 01

    震災からいわき市の
    災害廃棄物処理に関わる

    M・R:いわき市の災害廃棄物処理では、震災をはじめ、2019年の台風19号、2023年の台風13号に対応しています。 クレハ環境がマネジメントするようになったのは、震災時の社長が福島県産業資源循環協会いわき方部地域協議会の会長を務めていたからです。 また、当社がいわき方部地域協議会の事務局を務めていました。震災時にはたまたま手が空いていた私が担当することに。当時の社長と一緒になって処理に当たりました。

  • 02

    震災時の流れを基に
    各社への手配を担当

    M・R:震災時は経験したことのない状況で試行錯誤しながら対応しましたが、以降は当時の流れを踏襲しながら処理に当たっています。 災害が起きて市から要請されると、協会加盟各社にアンケートを取り、各社の被害状況の確認のほか、重機や人員による協力が可能かどうかを確認します。 また、対応時には、とにかく迅速な処理を意識。仮置き場を早く返還し、地域の方々の生活が早く元に戻るよう努めています。

03

いわき市の意向に沿って
公平に処理を依頼

M・R:災害発生時にはクレハ環境から協会加盟各社へ連絡を行いますが、前提として市の意向に沿うように注意しています。また、直接的な作業や処理は基本的に加盟各社へお任せするのですが、前述のアンケートを基に各社均等になるように業務を割り振り、市の確認を取って依頼していました。各社の得意な分野、不得意な分野にも配慮しながら割り振っています。震災時の災害廃棄物処理では実に4年もの時間が掛かりました。振り返ってみれば、それだけの年月を費やしたことで市や各社と信頼を築くことができたのではないかと感じます。

  • 04

    今後に向けて周囲との
    信頼関係構築を重視

    M・R:今後も市や加盟各社から信頼される企業であり続けるには、社内での災害廃棄物対応にあたる人財の育成が必要と考えています。また、実際の対応はどうしても緊急時となるため、そういった状況でどう社内外の情報共有を進めるかが大きな課題です。これからも加盟各社とのネットワークを強化するため、日頃から各社との関係作りやサポート態勢構築にも取り組まなければならないと考えています。

  • 令和元年東日本台風で発生した災害廃棄物の仮置き場(2019年12月撮影)

    令和元年東日本台風で発生した災害廃棄物の仮置き場
    (2019年12月撮影)

  • 処理完了後の仮置き場(2021年3月撮影)

    処理完了後の仮置き場
    (2021年3月撮影)