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資源を回収

クレハ環境独自の技術により、
排気ガス中のVOC成分を資源として液化回収します。

酢酸エチル回収状況
回収量:280kg/h

カーボンニュートラルに貢献する
VOC排ガス処理設備
GASTAK

GASTAKは、株式会社クレハが製造する球状活性炭(BAC)を使用し、流動床式吸着と移動床式脱着の組み合わせにより排ガス中のVOC(揮発性有機化合物)を吸着除去して液化回収する設備です。
GASTAKで回収したVOCは高品質のため、再使用または再利用が可能です。

概要
  • 流動床式吸着と移動床式脱着を採用
  • 球状活性炭(BAC)を吸着材に使用
  • 吸着したVOCを液体として回収
主な適用実績
  • トルエン、酢酸エチル、MEK、キシレン、IPA、アンモニア、臭気成分、その他VOC
  • 半導体、機器洗浄、化学プラント、印刷など様々な施設に導入

GASTAKの特徴

  • 球状活性炭(BAC)の特徴

    石油系ピッチを原料とし、球状に造粒した後に水蒸気賦活した活性炭であり、以下の特長を有します。

    1. 比表面積が大きく、吸着能が高い
    2. 球状のため流動性が高く、取扱いや搬送が容易である
    3. 高強度のため、搬送時における配管との衝突やBAC同士の衝突による磨耗や破砕によるロスが少ない
    4. 灰分が0.05%以下のため触媒能が極めて低く、再生時のロスが少ない
  • 球状活性炭BAC

    球状活性炭(BAC)

  • 流動床式により、
    安全で高効率なVOCの吸着を実現

    吸着塔内では、多段の流動床を形成し、各段毎に流動しながら各段の流下部から下段に移動していきます。

    球状活性炭(BAC)は上向流のVOC排ガスと均一に接触し、ガス中のVOCまたは臭気成分を吸着します。
    流動床を通過した浄化ガスは吸着塔の上部から大気中に放出されます。

    • 独立した流動床式吸着と移動床式脱着を活性炭が循環する方式のため、吸・脱着の切り替えがなくエネルギーロスが少ない
    • 流動床式により活性炭への吸着熱の蓄熱がないため、可燃性溶剤に対しても安全性が高い
    • 脱着用ガスに空気・窒素ガス等を使用しているため、廃水がほとんど出ない
    • 吸着部でのガス速度が大きくとれるため、設置面積が小さい

カーボンニュートラルへの貢献

2050年カーボンニュートラル宣言により、VOC排ガス処理でもCO2の削減効果が重要視されるようになりました。

GASTAKは、その独自の技術により他方式の設備に比べて、VOC排ガス処理におけるCO2排出量が大きく抑制されます。

その効果は、大気汚染防止と地球温暖化防止を両立した本質的な環境負荷低減につながります。

CO2排出量は、温室効果ガス(Greenhouse Gas:GHG)の国際的な算定基準として、Scope-1(事業者自らによる温室効果ガスの直接排出)、Scope-2(他社から供給された電気、熱・蒸気の 使用に伴う間接排出)、Scope-3(事業者の活動に関連する他社の排出)に分類しています。

  • CO2の直接・間接排出量を抑制し、経済的負担を軽減

    • Scope-1に当たるVOCの燃焼無害化処理由来のCO2とScope-3に当たるVOCの新規購入と輸送に由来するCO2排出量が大きく抑制され、全体で9割のCO2排出量の削減が可能。
    • CO2排出量を削減することで、カーボンプライシングの導入によって発生する経済的負担の削減にも貢献。

    CO2排出量 他方式設備比較グラフ CO2排出量 他方式設備比較グラフ

  • CO2の直接排出量を抑制し、経済的負担を軽減

    加熱脱着の熱源である水蒸気の使用量が少ないため、設備運用にかかる経済的負担を軽減し、Scope-1に当たるボイラ燃料由来のCO2排出量を削減します。

    CO2排出量 他方式設備比較グラフ CO2排出量 他方式設備比較グラフ

  • アンモニア排ガス処理設備

    新規用途開発のイメージ図
  • 次世代エネルギーアンモニア排ガス対応

    球状活性炭(BAC)にリン酸を添着することでアンモニアの吸着量をアップ。アンモニアを吸着した活性炭は脱着塔で加熱されるとともに、キャリア蒸気により脱着。濃縮されたアンモニアガスとして回収され、再利用が可能となります。

紹介動画

  • GASTAKの機能説明

  • カーボンニュートラルに貢献するGASTAK

納入実績

  • 500基

    半導体、機器洗浄、化学プラント他

    457基

    印刷(ドライラミ、グラビア印刷)

    43基

  • 納入実績

導入事例

  • 熊本県某社

    熊本県某社

    設備導入:2023年
    設備型式:30A-7P

    対象ガス:化成品製造工程の
    臭気成分の回収
  • 京都府某社 印刷業界

    京都府某社 印刷業界

    設備導入:2009年
    設備型式:900SN+SSR

    対象ガス:トルエン、酢酸エチル、
    IPA、MEK
  • テープ製造業界

    テープ製造業界

    設備導入:2019年

    設備型式:1400SN+SSR+濃縮装置
    対象ガス:酢酸エチル2700ppm
    溶剤回収量588㎏/h
  • T社 印刷業界

    T社 印刷業界

    設備導入:2013年
    設備型式:1400SN+SSR

    対象ガス:酢酸エチル
    溶剤回収量300㎏/h
  • N社 印刷業界 関東某所

    N社 印刷業界 関東某所

    設備導入:2007年
    設備型式:600SN+SSR

    対象ガス:トルエン、MEK、
    酢酸エチル
  • 栃木県 T社 ラミネート業界

    栃木県 T社 ラミネート業界

    設備導入:2010年
    設備型式:400SN(PFH)+SSR

    対象ガス:酢酸エチル
    溶剤回収量 130kg/h

解決事例

  • 印刷業界A社事例
  • 印刷業界A社事例

    高温再生設備SSRを使用した
    ランニングコストの改善

    VOC排ガスの処理には、吸着材を使用し回収再利用が可能な処理設備の導入を検討する中で、吸着材の交換頻度によっては、ランニングコストが増加する懸念があった。

  • 化学製品製造業B社

    テスト機を使用した
    事前調査と検証

    既設排ガス燃焼設備の老朽化に伴う更新を検討することになったが、温室効果ガス(GHG)排出量の削減によってカーボンニュートラルに貢献できる設備を選定する必要があった。

  • 化学製品製造業B社

詳しく見る 詳しく見る

用途別GASTAK設備の紹介

  • GASTAK SNタイプ

    [溶剤回収設備]

    GASTAK SNタイプ

  • GASTAK HNタイプ

    [溶剤回収・脱臭設備]

    GASTAK HNタイプ

  • GASTAK HSタイプ

    [アンモニア排ガス処理設備]

    GASTAK HSタイプ

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  • 0246-63-1358
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