炭酸ガス注入設備
高pH値の原水を浄水処理するには、凝集処理時の原水pH値を適正にコントロールする必要があります。
pH値を下げるための薬品は種々ありますが、安全性・取扱性に優れた薬品である炭酸ガス(二酸化炭素)を用いた注入設備です。
このような問題を解決します
原水pH値上昇の解決
表流水を水源とする浄水場において、近年、クリプトスポリジウム対策(ろ過水濁度0.1度以下)やアルミニウム濃度規制強化(0.2mg/L以下)から、ろ過工程の前段である凝集沈殿工程が重要となっています。しかしながら近年、原水の水質悪化が進み、そのために凝集障害を引き起こす場合があります。その凝集障害の原因のひとつが原水の高pH値化です。
原水の富栄養化などにより藻類が大量に繁殖すると、その炭酸同化作用(光合成)により酸である炭酸が失われ原水のpH値は上昇してしまいます。凝集の適正pH値は7.0前後といわれており、凝集障害を避けるため適正にpH値を管理する必要があります。